子どもたちの大好きな給食。
私たちは「給食」と「保育」は切っても切れない関係にある大切なものだと考えています。
①体をつくる
成長期の子どもたちが大人と最も異なるのは、不断に体が成長し、脳細胞もとどまることなく細胞分裂を繰り返しているところです。こんな大切な時期だから、単に空腹を満たすだけでは不足です。何をどう食べるかが成長に大きく影響します。
②「食べる」基礎をつくる
特に離乳期くらいからいえることですが、お母さんのおっぱい以外のものを受容する体をつくっていきます。咀嚼(かむこと)や嚥下(のみこむこと)も丁寧にフォローしながら覚えさせていく必要があります。また、「味覚」を形成する大切な時期でもあります。
③「食」への興味を培う
幼児期は様々な食材や料理に触れながら「食べること」への興味をもつ時期です。家庭とはまた違ったメニューや郷土料理を口にしたり、時には自分たちで収穫した野菜を使った献立というのもありですね。
④生活リズムをつくる
保育園では給食とおやつ(乳児は午前のおやつも)を中心に一日の生活リズムが組み立てられます。ごはんどきになったら自然とおなかがすいてたくさん食べる、遊ぶときは集中して思いっきり遊ぶということが大切なんですね。
⑤心を養う
調理室からただよってくる匂いに心をときめかせる、みんなで食べる楽しさ、好き嫌いの克服、給食を通じて子どもたちが学ぶことは他では代えがたいものがあります。調理員さんとのふれあいや調理の過程が覗き見できるなど、自園調理も大切な要素です。
とまあ、うんちくを語りだすときりがありません。こんなに大切な給食だからこそ、良くする会では川越市に対し、給食に関してもたくさんの要望を上げてきました。例えば・・・
○副菜、汁物を同系統でそろえる
中華風のおかずに味噌汁であったり、和風のおかずに洋風のスープだったり
というのは、栄養計算ではつじつまが合っているとしても、食習慣ないし食文
化の観点からはなるべくそろえたいものです。要望によりかなり改善が進んで
きました。
○メニューの改善
どんな食材でも年間通じて手に入れることのできる現代だからこそ、あえて
食卓に季節感をとりいれたいもの。また、保育園給食の献立は昔ながらの献立
の順列組み合わせになりがちですが、例えば子どもたちの苦手な食材でも調理
方法によっては見違えるような人気メニューにすることもできるはずです。子どもたちの「食べたい」気持ちを誘い出すようなメニューの改善もお願いしてきました。この点も、「手作りおやつ」の増加含め、かなり積極的にやってもらえるようになってきました。
「くりかえしメニュー」についても改善を要望したこともあります。が、こちらに関しては「好き嫌いの克服や子どもたちの食べる楽しみの点で、くりかえしメニューもわるいことではない」など現場の意見もあり、今のところそのまま継続しています。
○アレルギー児への対応
現代社会においてアレルギー対応は時として子どもたちの命にも関わる重要な要素となっています。これについても様々な要求をしてきました。
a)除去だけでなく代替メニューの提供を(現在は食べられないものを除去するのみの対応ですが、アレルゲンとなる食品を除去してそっくりな食品を作って提供している自治体や民間園もあります)、b)アレルギー対応児の多いクラスに対し昼食時、誤食を防いで円滑に給食をすすめるための職員の加配を(アレルギー対応児ごとに正確に食品をサーブして、なおかつ周りの子どものお皿に手を伸ばしたり、落ちているものを拾い食いしたりといった誤食を防ぐためにも「人の手」が必要です)といった要求をながらくしてきました。
これに対してはa)調理室の広さや調理器具、人手といった制約からできる園とできない園があり、制度として実施するのは難しい、b)慢性的な人手不足や予算の問題から現時点では実現困難、といった状況です。
現在のよくする会の立場はc)和食を中心にアレルゲンを減らしたメニューとすることにより除去しなければならない回数を減らしてはどうか、というものです。例えば「小麦」「卵」「牛乳」という三大アレルゲンは、相対的には和食献立では少なくできますし、かりに洋風メニューでも、わざわざ「つなぎ」に小麦粉や卵を使わないで工夫するといった作り方もあり得ます。こうすることで、子どもたちにとっては「みんなで同じものをたべる機会」を増やしながら除去の負担を減らすことができ、職員にとっても、目配りしなければならない子どもが減れば、必要な子により目を配ることができるし、しかもこの提案の採用には予算は一切かからないので実現可能性が高いと考えています。
現時点では実現はしていませんが、今後もできることから進めてもらえるよう要請していきます。
参考までに、現行の献立を私たちの提案で作るとどうなるかというレシピです。

時短レシピをご紹介!
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